冬になると、肌が乾燥して痒くなる人は多いです。
特に、男性の肌の水分量は、女性の肌の水分量の30~50%と言われています。
したがって、非常に乾燥しやすいと言えます。
乾燥によってかゆみが生じ、掻いてしまうことで、肌への負担となります。
肌の黒ずみなどにも繋がるので、肌の乾燥を防ぐことは重要です。
本記事では、冬に体が痒くなる原因について詳しく解説します。
また、対処法についてもあわせて解説していきます。
- 冬に体が痒くなる原因を知りたい男性
- 肌が乾燥しやすい男性
- 乾燥してかゆみを感じやすい男性
目次(クリックするとジャンプします)
冬場に体が痒くなる5つの原因
冬場になると体が痒くなる原因について解説します。
主な原因は、以下の5つです。
- バリア機能の低下
- エアコンや暖房器具
- お風呂の温度・体の擦りすぎ
- 化繊素材のインナーの着用
- 不規則な生活や食事
上記の原因について、それぞれ詳しく解説していきます。
バリア機能の低下
冬に肌が乾燥する一番の原因は、季節特有の乾燥した気候です。
乾燥によって肌の水分が少なくなり、皮膚の表面に細かなひび割れが出来ます。
そして、冬の寒さは、肌の皮脂を作る働きを妨げます。
水分が少なくなり、皮脂が分泌されにくくなることで、肌のバリア機能を低下させます。
したがって、上記の条件が揃っている冬は、特に肌が乾燥しやすいと言えます。
肌の内部は層のようになっています。
大きく分けると、
- 真皮
- 表皮
という構造になっています。
上記の外側に「角質」が存在します。
かゆみを感じる神経は、真皮と表皮の間付近にあります。
乾燥することで、神経が肌の表面にある角質付近まで伸びてきます。
その結果、ちょっとした刺激で痒くなる「かゆみ敏感」という状態になります。
エアコンや暖房器具
冬になると、暖房は欠かせない存在です。
温度が低い気候の時にエアコンなどで室温の温度だけを上げると、空気中の水分量の割合が減ってしまいます。
その結果、湿度が下がって、部屋が乾燥してしまいます。
そして、部屋が乾燥すると、肌の水分が奪われて、肌が乾燥するのです。
さらに、暖房によって部屋が温まることで、体が温まります。
体は、温まることでかゆみを感じやすくなります。
したがって、エアコンなどの暖房器具は、体を乾燥させてかゆみ生み出す条件が揃っていると言えます。
また、
- 電気こたつ
- 電気毛布
などは、かゆみがひどくなりやすいので注意しましょう。
〈暖房による肌の乾燥についてはこちら↓〉
お風呂の温度・体の擦りすぎ
お風呂の温度が高いと、体の皮脂が溶けて流れてしまいます。
その結果、肌のバリア機能が低下して、肌を乾燥させます。
また、長時間の入浴も、皮脂を落としてしまう原因になります。
そして、お風呂に入って体を洗う時、ゴシゴシと強く擦ってしまうと、肌の表面の皮脂膜を剥がしてしまいます。
その結果、角質層を傷めてかゆみの原因になります。
化繊素材のインナーの着用
冬になると多くの人が着用する保湿性の高いインナーは、肌の乾燥を引き起こす原因になります。
特に、化学繊維のインナーは、来ているだけで肌に必要な皮脂や水分を奪う可能性があります。
天然素材のインナーであっても、チクチクした感じがあれば、肌の刺激になります。
その結果、かゆみの原因となります。
不規則な生活や食事
寝不足や食生活の乱れなど、生活習慣が乱れることで、肌を乾燥させる原因になります。
また、肌荒れを引き起こす場合もあります。
例えば、極端なダイエットなどを行った場合は、栄養が不足し、肌に充分な栄養が届きません。
その結果、肌荒れを引き起こします。
〈睡眠と美容効果の関係についてはこちら↓〉
肌が乾燥して体が痒い時の6つの対処法
体が痒い時の6つの対処法について解説します。
痒いからと言って体を掻いてしまうと、肌を傷つけてしまいます。
正しい対処法を知って、肌を守りましょう。
- 保湿クリームや医薬品の塗り薬を使う
- 入浴後はなるべく早めに保湿する
- お風呂は40度以下で短時間を意識する
- 暖房の温度設定を見直して加湿する
- 化繊の保湿インナーは避ける
- 栄養バランスを整える
保湿クリームや医薬品の塗り薬を使う
かゆみを抑制するためには、かゆみ止め成分の入った医薬品の塗り薬がおすすめです。
かゆみ止め成分の他に、
- 尿素
- ヘパリン類似物質
などの保湿成分が配合されている塗り薬は、特におすすめです。
肌のカサつきに効果的です。
どうしてもかゆい時は、「ステロイド」配合の塗り薬を選びましょう。
ただし、かゆみを抑えるだけでは、症状は繰り返し引き起こされます。
かゆみがひどくなる前に、しっかりと保湿することが大切です。
特に、肌のバリア機能を補う成分として、
- セラミド
- アミノ酸
などを補うようにしましょう。
上記の成分が配合されたものを、日々のスキンケアに取り入れると良いです。
また、皮脂腺が少なく、カサつきやすい手足には、油性タイプのクリームでしっかりと保湿しましょう。
油性タイプのクリームのべたつきが気になる場合は、伸びが良い水性タイプのクリームを試してみましょう。
乾燥していると感じたら、こまめに保湿し、カサつく前にしっかりとケアすることが大切です。
入浴後はなるべく早めに保湿する
入浴後は、肌の皮脂が落ちてバリア機能が低下しています。
したがって、肌が非常に乾燥しやすくなっています。
肌の内部に水分が残っている10分を目安に全身を保湿しましょう。
〈全身に使える保湿剤はこちら↓〉
お風呂は40℃以下で短時間を意識する
お風呂の温度は40℃以下に設定し、長風呂を避けましょう。
しかし、乾燥するからと言って、湯船に浸からないというのは逆効果になります。
湯船にゆっくりと浸かっていると、肌の表面の角質が柔らかくなります。
その結果、保湿剤の肌への浸透力を高めてくれます。
また、お風呂に乾燥肌用の入浴剤と入れると、お風呂後の肌の乾燥を抑えてくれます。
お風呂から出た後は、しっかりと全身を保湿しましょう。
〈お風呂関連のスキンケアはこちら↓〉
暖房の温度設定を見直して加湿する
部屋を暖め過ぎると、部屋の湿度が下がってしまい、空気を乾燥させます。
そして、肌の乾燥を引き起こしてしまいます。
したがって、部屋を暖め過ぎないように、低めの温度設定を心掛けましょう。
また、低めの温度設定で寒いと感じる場合は、足元用のホットマットなどを併用することがおすすめです。
さらに、加湿器を設置し、部屋の湿度を高めることで、乾燥を抑えることが出来ます。
化繊の保湿インナーは避ける
化学繊維のインナーは、肌の水分や皮脂を奪いやすいです。
したがって、化学繊維のインナーを避けるようにしましょう。
また、かゆみを感じる原因であるチクチク感が無いコットンやシルク素材のインナーがおすすめです。
そして、寝具や寝間着なども、素材をしっかり選ぶことが大切です。
食生活を正す
体温を上昇させる過度な飲酒や香辛料の強い食べ物は、かゆみを感じやすい状態にします。
したがって、かゆみを感じている時は、避けるようにしましょう。
また、栄養バランスの良い食事と水分補給も大切です。
特に、
などを積極的に摂取しましょう。
上記の成分を含む食品例は、以下の通りです。
成分 | 食品 |
---|---|
ビタミンA | うなぎ、レバー、ニンジン |
ビタミンE | 豆類、たらこ、植物油 |
コラーゲン | 牛スジ、手羽先、魚の皮 |
肌がかゆい時の注意点
かゆみを感じた時は、ついつい掻きむしって傷になることがあります。
しかし、我慢して医薬品のかゆみ止めで対処しましょう。
かゆみがひどく、赤みが出るような状態が続くと、
- 湿疹
- 皮膚炎
などを引き起こし、治りづらくなります。
掻きむしる前に医薬品を使用することがベストですが、傷になっている場合はしみる場合があります。
したがって、傷口に塗る時は、少量から試しましょう。
また、出血を伴うような傷になった部分は、出血が収まってから使用しましょう。
なお、医薬部外品の塗り薬や保湿クリームは、傷を悪化させる原因になります。
したがって、傷口を避けて使用しましょう。
もし、
- かゆみが治まらない
- 炎症を起こした
という場合は、皮膚科を受診することがおすすめです。
また、休養もかゆみ対策には重要です。
疲れやストレスによって乾燥肌のかゆみは悪化します。
したがって、十分な睡眠や適度なストレス発散を心掛けることは大切です。
〈ストレスによる肌荒れはこちら↓〉
まとめ
冬になると、様々な原因によって肌が乾燥しやすくなります。
そして、肌が乾燥することで、かゆみを感じやすくなります。
特に、男性の場合は、女性に比べて肌の水分量が少ないので、肌が乾燥しやすいです。
したがって、男性は乾燥に対して十分に注意する必要があります。
かゆみを抑える一番のポイントは、肌を保湿することです。
こまめに保湿できるように、手の届きやすいところに保湿剤を置いておきましょう。
また、紹介したかゆみへの対処法をこまめに実践していきましょう!